北面する神社
昨日、世界の梅公園(たつの市御津町)に寄ったとき、入口の道路側に春日神社があり、なんとめずらしく北向きだった。
北向きといえば播磨国一宮伊和神社が有名で、建てる場所に白鶴が2羽北を向いて寝ていたからとか、戦に負けて国譲りをさせられ、造営を許された神社は大和朝廷に敵対しないことを表すため北向きにしたとか、伊和族の出身地である北を正面にしたなどと諸説ある。
神社を南向きに建てるのは、中国から陰陽道または風水の思想が入ってきて以来という説もある。もしそうなら、古い神社や社は南向きにとらわれていないはずだ。
しかし、いろいろ神社や社を見てきたが圧倒的に南向きが多く、この春日神社は私にとって伊和神社以来の北面神社である。それほど古くからある神社なのだろうか。由来によれば、古くからあるが創建が何時頃かは不明という。
北向きの神社はまだまだあるというが、一口に8万とか10万という神社のなかでの割合はいかほどだろうか。
祭神は藤原氏の先祖という天児屋根命(アメノコヤネノミコト)。この神は天照大御神が天の岩戸にお隠れになった折、サカキに鏡とコウゾや麻で織った布を垂らし祝詞を奉ったという。天皇家も古いが藤原氏もそれに匹敵するくらい古いとは知らなかった。
天の岩戸の前で史上初のストリップを見てやんややんやの歓声を上げた神々の子孫はどうなったのだろうか。この神社から神話時代にちょっとだけ足を踏み入れた今日だった。
帰りに揖保川の堤防の道を通ったらツクシ採りをしている人がいた。自転車を降りて斜面の草むらを探したらこんなツクシが100本ほど採れた。穂が開きすぎているのが気に入らないが、奥方にさっそく炒めてもらった。たまに食べたからうまかった。年中採れたならこれほどには思わないのだろう。植物も人間もどこかで輝けたらいいということか。

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